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01

想像の斜め下

    今期の初採り              2024年1月31日



いよいよ冬の風物詩、「岩ノリ」の季節がやって来た。

1月18日の入札を経て、昨年と同場所の権利を得たのであるが、今季の岩ノリ
の生育状況は頗るよくない。

昨年から続いた高気温、高水温が、生育に影響を及ぼした大きな要因と思われ
るのだが。


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海は穏やかとなり、早速の一番採りにと「ツゲケイ」の磯へ入った。

周囲を見渡し、「コリャ ひどいもんだ! 昨年とは雲泥の差だ!」と、驚愕の
一声となったのである。


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「生えている場所は疎らで、密度も薄いではないかあ~。」
「これでは予定していた収穫量には程遠いではないかあ~。」
「大幅に採算が狂って来るではないかあ~。」

ボヤクこと頻り・・・ 


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ちなみに昨年の様子はこちら。


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これほどに伸びたのであったが。

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磯の全域を見渡しては、「これまでも不良の年はあったが、ここまで悪くは無
かった。」
と、天を仰いでは 「フ―ッ」 と、ため息の大打ち上げに。

それでも、懸命に生えている場所を探すのであるが・・・ありゃしない



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「 これでは、岩ノリ場を買ったことにはならない! 」
「 岩を買ったようなもんだ! 」



ブツクサ ブツクサ・・・と文句を垂れていると、ブツクサがブツ草となって磯
全体に、まるで海藻のように生えて来たではありませんかいな。(笑)


失意の妄想が解きほぐれて「来たからには採れるだけでも採ってみよう」と。


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昼食をはさみ2時間、初日の岩ノリ採りはブツクサの中でどうにか こうにか。

翌日・・・


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何時ものように淡々と干し終えたのであるが・・・



地球温暖化が叫ばれているが、日々の暮らしの中へと静かに忍び寄って来て
いることに気付き、憂いを抱くことは無かろう。

だが、その現実の深刻さに気付かされたのが、穏やか過ぎるほど穏やかな今日
の海であった。

冬の風物詩とまでに称され続けた「岩ノリ」は、豊穣の海の贈り物として、
大切に守られて暮らしを潤して来た。

だが、この潮流にさらわれて、やがては枯渇の彼方へと彷徨うのであろうか。
 









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10

新春初釣り

    厳かな初釣り          2024年1月9日



新年を迎えて、「あけましておめでとうございます。」となるはずであったが、何
たることか、日本中を震撼させた大地震によって、「お見舞い申し上げます。」
となってしまった。

被災された 「能登地方」 の皆様方への、一日も早い復旧・復興をお祈りいた
します。


さて、新年早々の初釣りを迎えたのだが、海の状況は予報を裏切りよろしくない。

それでも、風裏であれば可能であろうと向かったのであるが、見事に期待を裏切
られてしまった。



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風裏なのに「何たるコッチャ」である。

これでは風裏の東側全域で無理と判断したものの・・・「では何処へ」

来た道を逆戻りしながら思案するも決め手無し、風表の西側を見廻って辿り着い
た場所が こちら となった。


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辿り着いたのが八重根漁港(新堤)入口の エダマ である。

普段であれば即帰宅の状況であったが、今日は是非とも「どこか」で釣り糸を
垂らしたい気持ちが勝り、引き返す勇気を抑え込んだのである。


落ち着いた場所は安全な場所となったが、最も実績に乏しい場所に。(笑)

「まあ~新年早々の釣りでもあるし、釣果よりも、今年一年の安全祈願のスター
トには良い場所であろう」などと、自重の納得である。


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この場所への入磯は何十年振りのことであろうか。
(何十年となると齢がバレルではないか。 ハッハハハハハ・・・)

曖昧な記憶の中で釣り座を決めるのに手間取ったが、今日のかなり強い西風を
避けられるポイントを選ぶことに。


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釣り座から対岸の長い堤防を望むと、釣り人らしき人影が2~3人見えるだけ。

「 今日のこの場所でのフカセ釣りでは、メジナを第一番目に指名して待機さ
  せたいがサラシの無い状況では無理であろうなあ~。 」

「 ならば勝手に先を急いだモノからででよかろうよ。 」

などと、岩上の司令塔から悠長な呟きの指示を出して開始となった。


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いきなり、ガッン と手応え十分な良型の「カイワリ」が喰い付いて来た。
一瞬、シマアジと勘違いを起こすほどの強い引きである。

今年一番目の来客に 「 明けましておめでとうございます。」 と新年のご挨拶
を忘れることなく。


その後は反応がスッカリ消えて、静穏な時間を迎えることに。

状況を変えようとタナを深くとって、沖目から手前の底狙いに切り変えると。


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来ました、来ましたよ。

いつもの朱色の晴れ着が、今日は一段と鮮やかではありませんかいな。
「本年もよろしくお願いいたします」と声を掛けたのだが、表情は変わらな
かった。

その後は、飽きが来ない程度にポッリ・・・ ポッリと。




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今日のこの場でのサラシの具合では、本命との出会いは絶望的であろうと思い
つつも、フカセ釣りをしている以上、「期待 を葬ることは出来ないよなあ~」
などと・・・


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このような期待薄の中、老体にムチを入れ釣りに没頭する姿は、実にリッパでは
ありませんかいな。(笑)


ネガティブな様を表現した文豪の一文には。

  釣り糸を垂れている人の姿が置物のように動かない。
                           (三浦 綾子)

  ムッと黙りこんだまま、くすんだ色の水面に釣り糸を垂らしている糸は、
  まるで水面につきささった銀の針のようにピクリとも動かなかった。
                           (村上 春樹)



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   釣れないときは天候のせいにして、運のせいにしてはいけない。
   ましてや腕のせいにすることは以ての外である。
                            (某親父)

   てなことで、「厳かな初釣り」を楽しむことが出来たような。



   本年も「釣りブログ」よろしくお願いいたします。
  






25

メリークリスマス

    時期尚早なのか         23年12月24日



今季初の「フカセ釣り」で「潮汲み場」へと入った。

当初予定していた場所が波高で入ることが出来ず、急遽予定変更となったので
あるが、来てみるとこの場所も予想以上に荒れているではないかいな。

暫く高台から様子を見ていたが、「どうにか出来るだろう」と意を決して釣り場へ
と下った。


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後半には静かになるとの予報に期待して、時折迫るウネリの飛沫を浴びながら
の開始である。

水温22度台、2ヒロのハリスが波に揉まれて落ち着かず、浅タナになるとササヨ
の独壇場ではないか。



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今季は昨年同季と比べて、ハンバノリや岩ノリの生育が大幅に遅れている。

高温が続いたことが影響したのであろうか、ハンバノリは全く確認することが出
来ないほどの遅れである。

このためであろうか、腹を空かしたササヨは撒き餌に群がり、付け餌の奪い合い
をダツと競っているではないか。



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ダツの猛攻よりは増しであるが、それにしても、これほどまでに貪欲旺盛とは。



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時折混じるダツを払い除けながらも、結果はご覧のとおり。

「まあ~ よう喰らい付いて来るもんや~。」
「強烈な引き味を、ゲップが出るほどに味わらせて頂きましたなあ~。」(笑)

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時間の経過は状況を変えてくれるものである。

開始当初の荒れは治まり、穏やかな状況の海へと変わって来ると、釣りの対応
も変わって「さあ~これから本番!」と気分は上げ潮になったのだが。


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仕掛けを変え、ポイントを変えての気分一新での開始。

白濁の世界からミルキーブルーへと変わった海は、多魚種の方々が我先にと
競い合う、バトルの場へと一変させたではありませんか。



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そして・・・

もしかしてメジナ?ではと、勘違いを起こさせるほどに強い引きを魅せたのは
こちらのお方。

キヌベラであろうか、40オーバーのビックサイズにおったまげーである。

その後はこの子たちも。


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さらにポイントを変え、タナを変えると。

遠投3Bウキにガン玉とジンタンを打ち、沖目の深ダナを狙い、仕掛けを早めに
馴染ませて本命を誘ったのだが、結果はこの子らを誘う破目に。


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今日の自家製付け餌が好評であったのであろうか、クリスマス イブのデコレー
ション ケーキを強請る子供のように群がって来たではないかいな。(笑)


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「このオキアミは、味醂、砂糖、調味料に漬けて美味しく加工した、今日だけの
特別なプレゼントだよ」と、姿を見せぬメジナに熱いラブコールを送り続けたで
あるが。



招かぬお客が続く・・・手応えは十分であったが。


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次なるアタリは、「 ん? もしかして」と再度期待を起こさせる衝撃がロッドを
絞り込んで、確信 を膨らませたのであるが・・・

際まで寄せて、微かに確認出来るタナまで上って来た瞬間、ササヨの白さに慣
れ過ぎていた眼は、メジナとイシガキの黒い色を判別出来ないほどに。

だが、「本命への期待」の玉が潔く砕け散るのに時間は要らなかった。



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40ほどのイシガキに惑わされたのであるが、「引きの強さはあったものの、走る
鋭さには欠けていたな」などとの独り言は、照れ隠しであったのか。(恥)

こうなれば、ワッ ハハハ と笑い飛ばすしかあるまい。


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口元を見ると、「口元尾長8号」の釣り針が辛うじて上唇に。
ここに掛かれば、強靭な歯でもハリスを切られることはあるまい。



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賑やかな面々に相手にされた釣りも納竿と相成った。
ご帰宅のお方々には、「メリークリスマス」の言葉を添えてお別れすることに。

一緒に帰ることになったスカリの中の面々を覗き込み、是非混じって欲しかった
本命の アレ がいないことに再び気付いて。

「サンタの来ないクリスマスのようなもんだ~」・・・・・・なんて。








10

今季の初陣

    遅れた石もの              2023年12月9日



石もの狙いで「長崎の鼻」へと入った。
振り返れば、今季初となってしまった石もの狙いである。

「何故だろうか」と考えてみると、原因はどうやら「アカハタ」のようである。

春先からアカハタに心を奪われたことで、石ものは頭の中から追いやられ忘れ
かけてしまったのであろうか。

水温が22度に下がったことでようやく思い出したようである。



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今日は快晴のぽかぽか陽気である。
これぞ月遅れの小春日和と言うのであろうか、気分爽快の釣り日和だ。

波は正面からの西風を受けて、ポチャ波ではあるが釣り座への影響は無い。



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セッティングを終えて開始となったが、そもそもこの磯は石もののポテンシャル
はあまり高くないので、反応は早々には出そうも無い。

撒き餌の効果もしばらくはお待ちくださいであろうし、それと同時に今日の餌の
全てが冷凍モノなので、喰い付きにも時間を要するであろう。

そして、待ちに待った初っ端はこのお方となった


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喰い気盛んな「カンムリベラ」の若者である。

その若さで「期待を抱かせ裏切る」とは、なかなかなものではないかと、褒め
て上げたい気にもなるのだが・・・・・・心中はそうならない。

続いたのがこのお方。


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外道が続いて本命は現れない。

本命は冷凍ものには興味を示さないのであろうか・・・?
ならば、「これでどうだ!」と取って置きの一手 「タカラ貝 」で勝負に。



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「これは半年かけて熟成させた最強の冷凍モノだ」と、念じて投入すると効果
覿面となったではありませんか。


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小振りなイシガキであったが、瞬殺の結果に「おったまげー」である。

さらには、「キミ達は冷凍を侮ってはならぬ。
     これからは冷凍モノこそが味覚を制して味の王者となる。
     早く冷凍の味を覚えて好きになりなさい。」と勝手な講釈を嚙ますと。



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来た!来た!

手応えのある3キロ近いイシガキが続いた。

「冷凍の味はどうだ? 旨いか?」と尋ねてみようかとも思ったが、さっさと次
なる準備に取り掛かれと、己の手が急かすように働く。


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さて、「どこで休んで頂こうか」と、場所を選びストリンガーを取り出そうとカゴ
の中を覗き込むが、無いことに気付いて 「あひゃー忘れちもうた」の一声。     

釣りに限らずモノを忘れることはよくあること。
「齢の所為に非ず」と否定して、お休みは窮屈ではあるが、スカリの中でご勘
弁願うことに。(笑)



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再開の投げ込みに即刻、ゴツ・ゴツ・ゴッーン と強烈な食い込みが襲って来た
ではないかいな。

竿先が水面近くまで絞り込まれると、来た 来た!!の声と同時に竿を握り渾身
の力で合わせを入れる。

ウーン 重い! こりゃ デカいぞ! 先ほどよりかもデカいぞ。

だが、足元の不安定さに違和感を感じ、立ち位置を変えようと移動したその時、隙
を突くかのように、根の隙間に潜り込まれてしまったのである。

引き出そうと幾度か試みたものの、ビクともしない。(汗)

「無理することはないだろう」と諦め、ラインを緩めて自ら動き出すまで待つこ
とに。

かなりの時間が経過した後、チョロ チョロと動き出したのを竿先で見計らい、
おりゃー の掛け声で必死に浮かせに掛かる。

後は、ダイコー「名礁」のパワーで浮き上がらせて来ると・・・

ん・・・? 魚影が緑色に変わって来たではないか!!



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なんだ!・・・・・・お前さんかよ~。

息遣いが治まらぬ中、カンムリベラを目の前にして思わず笑みを洩らしたが、
それは、苦渋に満ちた笑みであったことに間違いないだろう。



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さあ~今日はこの辺で終わりにしよう。

日の入りを待つ前に・・・まずめを待つ前に・・・これ以上の徒労となる前に
・・・(笑)











17

豪姫の称賛

     南原千畳敷              2023年11月16日



今年の霜月は好天がなかなか続かない。
明日からは低気圧の通過で、再び大荒れとの予報である。

今日はやや風が強いが、風裏となる西側の海は静かである。
ならば「釣りをせねばもったいないな」と、予定外の行動が急遽の準備となり、自
らを急かせることに。

齢を重ねると、せっかちになって来るものであろうか。(笑)


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南原船戸鼻の入磯は久し振りのことである。

ここは釣り場が広く、しかも釣り座が平坦で安定しているのだが、今日の平穏な
海の様子に、最先端の釣り座でも波の駆け上がりの心配は皆無であろう、と安
堵しての釣りとなった。




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この磯は、釣り種の多い場所なので、他の釣り人が入っているのではと思われ
たのだが、今のところ誰もいない。

北側の池尻、その奥のアシオレを見渡すと数人の人影が確認出来るのだが。

今日の狙いは、アカハタ一本に絞るかで迷ったのだが、ルアーが懲りること無く
浮かんで、さらにカゴ釣りが横から顔を出して来た。



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思案の結果、ショウヘイ君が勧める二刀流を選び、ワームとカゴとなったのであ
るが・・・

まずはカゴ釣りからと、遠投ウキを投げ始めた。

その様子を遠くから眺めていた二人がいた。
そして、間もなくその二人の会話が聞こえて来たではありませんか。



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その正体は宇喜多秀家と豪姫である。

   豪姫   ネエ~ 殿   ごらんなさいませ。
   
   秀家   なんだ 豪姫。

   豪姫   いつかの釣り師ですよ! 「華麗な竿捌き」を魅せるあの釣り師
        ですよ!
        今日も目の前で達人技が見れるなんて嬉しいではありませんか。

   秀家   バカを言うでない。 なにが「華麗な竿捌き」だ。
        見るからにヘナチョコで「加齢なだけの竿捌き」ではないか。

        ソレ見ろ!・・・その証にまだ一尾も上げていないではないか。


そして、カゴ釣りからワーム釣りへと変えて続けていると。

   豪姫   殿! 来ましたよ!アカハタとやらが来ましたよ!



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   豪姫   殿! 今の華麗な竿捌きをご覧になったでしょう~。
         見事ですこと!これこそ達人技ですワ!

   秀家   何を申すか、是式のことで。
        ワシの刀剣「来国次」を忘れてはなかろうな。

        ワシの名刀の太刀捌きこそ、達人技と褒めちぎり民衆に自慢して
        いたことを忘れてはなかろうな。

   豪姫   殿自身の太刀捌きだなんて・・・・・・ウッフ。
        
        殿は、竿捌きと太刀捌きを勘違いをされているようですワ~。

           オッ ホホホホホホホホホホ


   秀家   ・・・・・・?




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このことがアカハタにも聞こえたらしく、大笑いのようであったような。




その後も、雲が広がり日差しが失われると、キンキラのシュウリンプが本領を発
揮して後続へと。


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この磯は多くの釣り人が入るので、特にアカハタの場合は状況によって、数は多
く望めないであろうと思っていたのだが。



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今日のこの場所での釣りは、何と言っても豪姫の熱い称賛のお言葉を頂いた
ことが、何よりの収穫であったような・・・(呆)



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今日の海の穏やかさの中で、久し振りに入った場所のこともあって、いつものせ
かせかしさを忘れて、和みのひと時を感じることが出来たような。

竿を置き釣りを忘れて、暫くはこの空間に身を置くことに。





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